貴重な経験

      2017/05/31

一生に1度あるかないか。

先日、大変貴重な経験をすることができました。

というのも、おそらく普通に生活をしていればほとんどの方が関係ないようなお話なんですが、裁判の証人として出廷してきました。

内容は詳しくは書けませんが、交通事故関係とでも言っておきましょう。(当事者とか目撃者とかそういうのではないですよ。)

裁判所なんて用がない限りは行くことがないような場所ですし、裁判自体初めてなので、右も左もまったくわかりません。

証人尋問にあたり、何回か依頼者の弁護士さんと打ち合わせをしましたが、相手側の弁護士からどんな反対尋問が来るかはわからないので落ち着いて答えるようにというアドバイスだけがありました。

裁判当日は、若干の緊張と、わくわく感も持ちながら裁判所に到着しました。裁判所は一日に刑事裁判から民事裁判に至るまでかなりの数の裁判が行われるそうです。そのため、裁判室もかなりの数がありました。

初めて知ったことですが、公開されている裁判の傍聴は自由だそうです。好きに出入りして傍聴することができるようです。入口に今の時間はこの裁判が行われていますという日程まで張り出されています。ただし非公開のものについては傍聴はできないそうです。

いろいろな裁判があり、家の相続から、離婚関係まで、そんなの傍聴しちゃって大丈夫なの?というのまで傍聴できます。

裁判が始まる前に宣誓書というのを書かされます。といっても署名をして印鑑押すだけなんですけどね。

さぁ、ではいざ開廷!

やるぞーなんて雰囲気は全くなく、おごそかに開廷されます。最初に宣誓書を読み上げます。真実に従いなんたらかんたらみたいなことが書いてあります。

嘘をつくと偽証罪に問われるそうです。証人で行って偽証罪で問われるって、ただ損なだけやん!とか思ってしまいましが、よほどのことがない限りはあり得ないそうです。

まずは、原告側の尋問が行われます。事前に陳述書を作っていますので、その陳述書に沿った尋問が行われます。尋問は基本的には一問一答形式です。かなりスピーディーに展開していきます。時間にすると30分かからないぐらいだと思います。

原告側の尋問が終わると、被告側の反対尋問が行われます。相手側はいろいろと穴を探そうとするので、たまに嫌味な質問をしてきます。

今回の裁判で証言するのは空白の期間がどうだったかということなんですが、どうやら相手側が知りたいのはそこじゃないところを関連付けて聞き出したいような感じでした。

しかし、「知らんもんは知らん!」と、はっきり言ったりました。だって本当に知らないんですもん。中途半端に答えても仕方ありませんからね。

争点になっていることに関しては、ほとんど関与していないので聞かれても、何のことやらわからないんですよね。それをものすごく細かく聞こうとするんですね。それに対して、回答を求めてくるんですが、考えもしないようなことですし、それに対する回答を持っていないので、答えようがないんですね。

挙句の果てには、「誰かにそう言えって指示されたんじゃないですかっ!」とまで言われました。さすがに、ちょっとキレそうになりましたね。「あぁあ~んっ!!ふざけん・・・」とついつい出てしまいましたよ。

こちら側の弁護士さんから抑えてのサインが出ましたので、そこは、ぐっと我慢をしました。

反対尋問が終わると、追加尋問があり、最後に裁判官からの質問がいくつかありました。裁判官は気になったことを聞いてくるそうです。

裁判官もどうやら、争点になっている点に関して聞きたいようでしたが、本当に知らないことなので答えようがありませんというと、そこから追求してくることはありませんでした。

なんだかんだで1時間弱ぐらいで尋問は終了しました。証人尋問が終わると帰っていいそうで、裁判の閉廷を待たずして帰宅です。

印象としては、依頼者からの内容での尋問よりもだんだんと話がそれていったような感じがしました。相手側も何か知っていると思ったんでしょうね。私を証人にしたことが残念でしたね。知りませんからね。

まぁしかし、次はないと思います。一回行けば十分おなかいっぱいです。

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